目は顔の中心に位置しますし、周辺には色々な器官があるので目が疲れていると色々なところに悪影響を及ぼすことがあります。
以前、目の不調は鼻の病気が原因の可能性があるということをご紹介しましたが今回は疲れ目が原因で起こる耳の病気についてご紹介します。
疲れ目以外にも、ストレスや不規則な生活などが原因で耳の不調が起こることもありますが、疲れ目が原因で起こることがある耳の病気には主に
・低音障害型感音難聴
・メニエール病
などがあります。
疲れ目を改善すればこれらの病気が必ずしも治るというわけではないですが、疲れ目の予防がこれらの病気の予防にもつながるはずですよ。
耳鳴り・難聴の種類と特徴
まず、耳の不調と言えば耳鳴りや難聴が圧倒的に多いです。
耳鳴りは何らかの音が一瞬聞こえたり、繰り返し聞こえるもの。
これに対し、難聴は耳の中が詰まっているような感じがして聞こえが悪くなることで検査をしてみると実際に聴力が落ちていることも少なくありません。
これらの症状が、一時的なものなのか?それとも病的なものなのか?は、ある程度自分でも判断することが出来ます。
●正常な耳鳴りの場合
・一瞬聞こえる耳鳴り、すぐに聞こえなくなる耳鳴り
・ほとんど音のしない静かなところで聞こえる耳鳴り
・「ピー」や「キーン」などといった高音の耳鳴り(機械音、金属音のような)
耳鳴り自体が病的なものなのではなく、健康な人で耳に全く何の異常がない人でも耳鳴りがすることはあります。
なぜ耳鳴りがするのか?その原因は不明なことが多いですが、ストレスが溜まっていると聞こえることが多く疲れが出たタイミングで耳鳴りがすることも。
基本的に一瞬だけ聞こえる耳鳴りは正常な耳鳴りであることが多いです。
逆に、長く続く耳鳴りには気を付けましょう。
●病的な耳鳴り
・ずっと聞こえる、止まない耳鳴り
・聞き取りが難しくなる(他の音が聞きづらくなる)くらいの耳鳴り
・「ゴー」「ボォー」「ザー」などの低音の耳鳴り
基本的に、一瞬で消えることがなくずっと聞こえ続ける耳鳴りには注意したほうが良いです。
また、耳鳴りの音のせいで話していることや他の音が聞こえづらくなる場合も注意が必要です。
特に、低音の音は低音障害型感音難聴やメニエール病である可能性があります。
突発性難聴でも最初は低音の耳鳴りがすることがあります。
低音障害型感音難聴とメニエール病
●低音障害型感音難聴
耳の中が詰まった感じがするのが主な症状。
同時に耳鳴りもして、片耳あるいは両耳に症状が出ます。
検査をすると、低音を聞き取る聴力だけが落ちていることがわかります。
ストレスや寝不足、疲れなどが原因で起こる内耳の病気。
ストレスや疲れなどから、内耳にある末梢血管の流れが悪くなりそれが内耳で流れているリンパ液の流れも悪くし水圧が高くなることで結果的に聞こえが悪くなるのです。
めまいがある場合もあり、症状が重くなるとメニエール病に発展することもあります。
主な治療法:十分な睡眠、休息、首や肩の血行を良くするためのストレッチ、服薬(血行促進薬、B12、水圧を下げるための利尿薬)など
●メニエール病
グルグル回るようなめまい、難聴などとともに耳鳴りがする内耳の病気。
発作は繰り返し起こるのが特徴。
主な原因はよくわかっていませんが、内耳に水が溜まり過ぎて圧がかかることで発症します。
きっかけは、ストレスや疲れなどで起こることが多いです。
血行不良も引き金になることがあります。
主な治療法:十分な睡眠、休息、服薬(利尿薬、循環改善薬、B12、ステロイド薬)、手術など
眼精疲労も引き金となることがある
低音障害型感音難聴やメニエール病は、最近発症することが多くなっていると言われている耳の病気です。
これらは、ストレスや疲れなどがきっかけとなって起こることが多いからです。
特に、スマホやパソコンを使うことが多くなったせいか疲れ目・眼精疲労が原因の一つとなることもあるのです。
治療には耳鼻科での診断・処方が欠かせませんがでも薬を飲むだけでは治らないこともあります。
自分で出来る対策としては、ストレスを少しでも減らし疲れを取って血行を良くすることです。
自分で出来る対処法
・睡眠時間を増やす、寝る回数を増やす(お昼寝、移動中の仮眠)
・疲れやストレスを取るために入浴をする、ストレッチをする
・疲れ目を改善する、疲れ目の予防を心がける
☞睡眠時間を増やす・寝る回数を増やす
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☞疲れやストレスを減らす
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☞疲れ目を改善・予防
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急に耳鳴りがするようになった、前よりも耳が聞こえにくくなった…と感じたらなるべく早く耳鼻科を受診しましょう。
多くの場合は服薬すればすぐに良くなることが多いですが、ストレスや疲れが原因の場合は病気の診断はされずに原因不明の耳の不調が続くこともあります。
日々のストレスや疲れが耳の不調に影響することは多いので、一度よくなったとしても常に予防は怠らないようにしましょう。
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