眼圧が上がると緑内障の原因になったり既に緑内障であれば今の症状を悪化させることがあるため、出来るだけ正常範囲内の眼圧を保つ必要があります。
でも、一日の中で眼圧は変動しますしその時の体勢や日頃の習慣などによって簡単に上がってしまうものでもあるんです。
特に、飲み物によって眼圧が上がってしまうことが少なくないので水分補給をこまめにする人、特にお茶やコーヒーを良く飲む人は気を付けましょう。
今回は、
・水分補給で眼圧が高くなる原因
・眼圧を上げずに上手く水分補給する方法
・水分補給にお勧めのお茶の選び方
などについてご紹介したいと思います。
日頃のちょっとした意識が、眼圧を上げずに目の負担を減らすことにつながりますよ。
水分補給で眼圧が高くなる原因
水分補給は毎日するものなので、それで眼圧が上がってしまうのは厄介ですが飲み方にさえ気を付ければ大丈夫。
水分補給で眼圧が高くなる原因は、
・大量の水分を一気に取る時
・大量のカフェインを取る時
の場合がほとんどです。
眼球内には、房水という特殊な水が絶えず循環している状態。
関連:眼精疲労になると眼圧検査で高い数値が出る理由と気を付けること
この房水が上手く循環することで、必要な器官に必要栄養が届き眼球も程よい柔らかさを維持しています。
毎日普通にコップ1杯2杯の水分を1回で取る分には何も問題はありません。
でも、これが大量の水分を一気に…となると房水の排出口が狭くなったりして上手く循環されなくなりその結果眼球内部に房水が溜まり最終的に眼圧が高くなるのです。
また、カフェインにも眼圧を上げる作用があるのでカフェインを一気に沢山取るのも同じように良くないんですね。
眼圧が高くなくても緑内障になることがあるのですが、一般的には緑内障になると眼圧が高くなることが多いので正常範囲の数値を保つことが大事。
緑内障にも色々と種類があるのですが、そちらに関しては以下の記事でご紹介しています。
眼圧を上げずに上手く水分補給する方法
・1リットル前後の水は一気に飲まないこと
・カフェインは1日400㎎以上は取らないこと
・アルコールも取り過ぎないこと
1リットル前後の水を一気に飲むと、眼圧が高くなりやすいので気を付けましょう。
日常生活でこの量を一気飲みする機会はまずないと思いますが…あるとすれば大腸の内視鏡検査をする時に下剤を一気に飲むことがあるくらいでしょうか。
また、カフェインも400㎎で眼圧が少し上がると言われているので取り過ぎには要注意。(400㎎のカフェインはコーヒーに換算すると、約8杯分相当)
いくらコーヒー好きな人でも一日8杯もコーヒーを飲むことはないと思いますが、気を付けたいのがエナジードリンク。
▶エナジードリンクなら数本でカフェインの取り過ぎになることも
エナジードリンクなら、1本で100数十mgのカフェインが含まれるものが少なくないので3本くらい飲めば簡単に400㎎に近い量をとることに…
眠気覚ましや、疲労回復の為とはいえくれぐれも飲み過ぎないようにしましょう。
あとはアルコールにもカフェインが含まれるので、取り過ぎには十分注意したいですね。
▶水分補給は時間をかけてゆっくりと
1回につきコップ1杯から2杯、多くても3杯くらいまでなら一気に飲んでも問題ないはずです。
こまめに時間をかけて飲むように意識すれば、眼圧が上がることは防げますよ。
ただ、一気飲みしたり一度にたくさん飲まなくても日常的によくカフェインを取る人はどうしても眼圧が上がりやすい傾向にあります。
出来れば、カフェインの含まれない飲み物に変えることも眼圧を上げない一つの手段になりますよ。
ノンカフェインのおすすめ飲み物
お茶好き、コーヒー好きな人であればそれを飲むのを止めてしまうのは難しいことですよね。
飲むこと自体を止めるのではなく、カフェインレスのものを優先的に選ぶと良いですよ。
ノンカフェインのお茶でも、代表的なものはこれだけの種類があります。
ノンカフェインのお茶
・麦茶
・昆布茶
・そば茶
・ハトムギ茶
・ゴボウ茶
・ドクダミ茶
・甜茶(てんちゃ)
・杜仲茶(とちゅうちゃ)
・黒豆茶
・たんぽぽコーヒー
・ハーブティー(カモミールティー、ミントティー、ルイボスティー、ローズヒップティーなど)
この中でも最も飲みやすいのが麦茶。
カフェインもなく、体の深部の熱を取ってくれるので夏でも冬でも取りやすいお茶。
昆布茶は塩分が含まれるので、塩分過多にならないように気を付ける必要があります。
あとは、そば茶はそばアレルギーの人、黒豆茶は大豆アレルギーの人は気を付けましょう。
その他だと、カモミールティーもキク科の植物を使うのでキク科の植物にアレルギーのある方は念のため気を付けてくださいね。
※秋ごろに咲くブタクサの花粉症がある人などです。
逆に、ミントやルイボスはアレルギーの症状緩和にも良いハーブティーです。
ミントティーに関しては、こちらでもご紹介しています。
ちなみに、ティーバッグを使ったあとはこんな使い方も出来るのでご参考までに。