充血を伴う眼精疲労からくる肩こり・頭痛に!漢方は「葛根湯」のススメ

葛根湯と言えば、一般的には風邪に良い漢方として知られていますね。

 

確かに風邪の引き始めに良い漢方なんですが、それだけでなく実は眼精疲労肩こりにも良いんです。

 

また、頭痛や目の充血などにも良い漢方でもあるんです。

 

眼精疲労の症状で悩む人は、充血や肩こり、頭痛などこれらの症状で辛い思いをしている人も多いと思います。

 

「出来れば頭痛薬や肩こりの鎮痛剤は飲みたくない」

「病院に行かずにどうにかして症状を和らげたい」

そんな人には葛根湯がおすすめですよ。

 

今回は、

・葛根湯の配合成分

・葛根湯が眼精疲労に効くメカニズム

・飲むタイミング、飲み方

などについてご紹介したいと思います。

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そもそも葛根湯とはなにか?配合成分について

 

葛根湯は風邪を引いた時に飲む漢方、と漠然としたイメージがあるかもしれませんが7種類の生薬がミックスされたもの。

 

基本の7種の他に、更にほかの生薬が配合される場合もあります。

葛根湯では、発汗解熱成分鎮痛成分で分かれています。

 

発汗解熱成分

・麻黄

マオウ科の植物の茎を乾燥したもの。

汗を出し、上手く水分を巡らせ咳を鎮める作用があるので発熱時や頭痛がする時、咳や喘息の症状がある時に使われます。

※エフェドリンが含まれます。

エフェドリンは、ドーピング検査で規制されている物質。

スポーツの大会などに出場する際は葛根湯など麻黄を含む風邪薬、漢方薬には気を付けましょう。

 

・葛根

マメ科に属するクズの根を乾燥したもの。

筋肉の緊張をほぐし、口の乾きや下痢の症状を改善するので風邪の症状や筋肉疲労に使われます。

 

・生姜

ショウガ科のショウガの根っこや茎を乾かしたもの。

汗を出し、胃を丈夫にする、吐き気を鎮める作用があるので風邪の症状、食欲不振に◎

 

・桂皮

クスノキ科ケイという植物の樹皮を使って乾かしたもの。

汗を出し、痛みを鎮める作用があるので腹痛や下痢の症状改善から手足の冷え、のぼせの改善に良いです。

 

鎮痛成分

・芍薬

ボタン科シャクヤクの根っこを乾燥したもの。

痛みを止め、血を補うということから腹痛、痙攣痛、筋肉痛などの症状改善に良いです。

 

・甘草

マメ科の植物(主にスペインカンゾウ、ウラルカンゾウ)の根っこを乾かして使ったもの。

胃を丈夫にし、痛みを和らげ痰を取り除く作用があるので動悸、腹痛、下痢、腫れを抑えます。

 

・大棗

クロウメモドキ科のナツメの実を乾かしたもの。

脾臓を丈夫にし、精神を落ち着かせる作用があることから食欲不振や下痢、興奮、不安感などの改善に◎

*****

 

発汗解熱成分と鎮痛成分がバランスよく配合されていることから、風邪の症状や筋肉痛、肩こり、頭痛などといったその他様々な症状に効くんですね。

 

市販の頭痛薬、鎮痛薬には眠くなる成分アリルイソプロピルアセチル尿素などが含まれていることがあり仕事に支障が出たり服用後は運転ができないなどのデメリットがあります。

 

そういったデメリットもなく、色々な作用に同時に効くのが漢方のメリットです。

 

ただ、葛根湯はもともとそこそこの体力がある人や風邪なら引き始めに適しているので体力が全然ない人や風邪の症状がかなり進んでいる場合は適していません。

 

葛根湯が眼精疲労に効くメカニズム

 

なぜ葛根湯が眼精疲労にも効くのかというと、体を温めることが出来るからです。

 

西洋薬は、体温自体を下げることで熱を下げたり炎症を抑えるというメカニズムになっていますが漢方薬はその逆。

 

体を温めることで体温を上げるのですが、それと同時に発汗作用を利用して汗を出すことで熱を下げるというものです。

 

体温を上げて血行を良くし、冷えからくる痛みや凝りを緩和してから発汗作用で余分な熱を取り除くのです。

 

これによって、様々な炎症や痛みを鎮めることが出来るんですね。

 

葛根湯を飲むことで、滞った血流を改善し体の巡りを良くし更に温めることで眼精疲労の症状も良くなるんですね。

 

目の疲れや痛みもそうですが、眼精疲労からくる頭痛や肩こり、首筋の張りの症状緩和にも◎

 

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飲むタイミング・飲み方

 

漢方は基本的に食前食間に飲むことが多いです。

食前は食事の1時間から30分前くらい。

 

食間は、食後2時間から3時間後くらいです。

※食事の間に飲むことではありません。

 

顆粒タイプはぬるま湯や水でしっかり溶かしてから飲むようにしましょう。

胃腸の調子が良くない時、あまり丈夫でない人は食後に飲んでも大丈夫です。

 

葛根湯は、胃腸の消化を良くする補中益気湯という漢方とも相性が良いので一緒に飲むのもおすすめです。

 

気を付けたい副作用について

 

漢方は、他の薬と比べると副作用のリスクが少ないとされていますが全く起こらないわけではないので注意しましょう。

 

・胃部不快感

・吐き気

・食欲不振

・発汗

・動機

などの症状が服用後にあれば、副作用の可能性があるので飲むのは一旦止めましょう。

 

漢方薬も、人によって体質に合うものもあれば合わないものもあるので購入前に薬剤師さんに相談すると良いですよ。

 

漢方は市販で買えるものも多いですが、自分の体質にあったものを探す場合は漢方医院を受診してみるのも良いと思います。

 

また、漢方も薬の一種ですから常用するのではなくいざという時に飲むようにしましょう。

 

特に、眼精疲労は根本的な原因が「疲れ」なので目が疲れないような工夫をすることも大切ですよ。

 

眼精疲労の頭痛で市販の頭痛薬が効かない時はこちらの漢方もおすすめです。

関連:眼精疲労の頭痛に薬は効かない?辛い時は漢方を試してみよう

 

やっぱり市販薬のほうが良いという方はこちらもどうぞ。

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肩こりには一番おすすめするストレッチです。

続けていると痛みも良くなりますし、凝りにくくなるのでストレートネックの人、首凝りが酷い人にも◎

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