瞼の痙攣をともなう眼精疲労に!おすすめの漢方が「抑肝散」

眼精疲労が辛い時、何をしても症状が改善されない!

そんな時は、我慢せずに市販薬を飲むことをお勧めします。

 

無理すると症状は重くなる一方なので、早めに飲んだほうが良いです。

 

眼精疲労に良い特効薬のようなものはないので、その症状に合わせた薬を飲むのが一番。

 

今回は、まぶたの痙攣を伴う眼精疲労に良い漢方である「抑肝散」についてご紹介したいと思います。

抑肝散はどんな漢方?主な効能

 

抑肝散は以下7つの生薬で構成されている漢方になります。

 

・甘草(かんぞう)

・柴胡(さいこ)

・川芎(せんきゅう)

・蒼朮(そうじゅつ)

・釣藤鈎(ちょうとうこう)

・当帰(とうき)

・茯苓(ぶくりょう)

 

甘草

マメ科カンゾウ属に分類される植物。

漢方では、主に茎や根っこを乾燥したものが使われています。

 

緊張を緩和させたり、痛みを鎮める、解毒などの作用があります。

全身の疼痛や喉の痛みや胃腸のけいれんなどにも◎

 

柴胡

せり科のミシマサイコという植物の根っこを乾燥させたもの。

解毒、解熱、鎮静などの作用があり炎症を落ち着かせて筋肉を緩めます。

 

川芎

せり科のセンキュウという植物の根や茎を使ったもの。

一度湯通ししてから乾燥させたものが使われています。

 

血行を良くして血を補うということから貧血にも良いです。

鎮痛、鎮静作用も。

 

蒼朮

キク科のホソバオケラの根や茎を乾燥したもの。

水分代謝に優れているので、汗や尿の排出を促します。

 

胃を丈夫にし、腸を整える作用も。

漢方では利尿薬として代表的な存在。

 

釣藤鈎

アカネ科のカギカズラという植物のトゲを乾燥したもの。

肝臓の機能を良くし、痙攣を止める作用があります。

 

脳の循環を良くし、痙攣や震え、めまいの症状改善に。

その他には、興奮を鎮め不眠解消にも◎

 

当帰

せり科はトウキ属に分類される植物。

根を乾燥したものが使われます。

 

血の巡りを良くする作用があります。

貧血や、冷えからくる痛み、体の凝りの改善にも◎

 

茯苓

サルノコシカケ科の菌であるマツホドのこと。

クロマツやアカマツなどの根っこによく見られます。

 

乾燥してから外皮を剥いだものが使われます。

利尿作用があり、血糖を下げ気分を落ち着かせる鎮静作用も。

 

主な効能

・イライラを落ち着かせる

・精神的な緊張をほぐす

・震えや痙攣を和らげる

・筋肉の緊張を緩める

・不眠の解消

 

体力はそこそこある人向けです。

もともと胃腸が弱い人やあまり体力がない人は気を付けましょう。

 

体質的にどちらかというと胃腸が弱く体力もない場合は、後述する抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)のほうが良いでしょう。

 

抑肝散加陳皮半夏は胃腸が弱く体力がない人向け

 

配合生薬は、

・甘草(かんぞう)

・柴胡(さいこ)

・川芎(せんきゅう)

・蒼朮(そうじゅつ)

・釣藤鈎(ちょうとうこう)

・当帰(とうき)

・茯苓(ぶくりょう)

・陳皮(ちんぴ)

・半夏(はんげ)

となっています。

 

抑肝散に配合されている7つの生薬に、プラスで陳皮と半夏の二種類の生薬が配合されています。

 

陳皮

ミカン科のウンシュウミカンの果皮を乾かして使ったもの。

胃を丈夫にし、吐き気や咳を鎮めます。

 

半夏

サトイモ科のカラスビシャクという植物の地下茎を使ったもので、外皮を取り除いて乾かして使います。

体を温め巡りを良くする、痰を出し吐き気を鎮める鎮静作用も。

*****

体力に自信がない人や胃腸が弱い人は、抑肝散よりも抑肝散陳皮半夏のほうが良い場合があります。

 

薬剤師さんや医師に相談してみるのも良いでしょう。

 

飲み方と注意点

 

漢方は、一般的に食前か食間(食後2時間後くらいの空腹時)に飲むことが多いです。

ぬるま湯か水で飲みますが、胃腸が弱い人は食後に飲んでも良いです。

 

漢方も薬の一種なので、大きな副作用はないとはいえちょっとした副作用が出ることもあります。

 

主な副作用

・胃の不快感

・吐き気

・食欲不振

・発疹

・皮膚の赤みなど

 

副作用と言っても、そこまで大きな症状が出ることはありません。

 

ただ、甘草が含まれる他の漢方薬を飲む場合偽アルデステロンという重い副作用が稀に出ることがあるので気を付けましょう。

 

稀に出る副作用

・偽アルデステロン

むくみや手足の痺れ、血圧上昇、だるさなど。

特に、血圧の上昇やむくみを感じやすいです。

 

・間質性肺炎

息苦しさ、発熱、空咳など。

 

・横紋筋融解症

筋肉痛、筋力低下、手足の痺れ、力が入らないなど。

 

・肝臓の障害

食欲不振、吐き気、発疹、皮膚の痒み、だるさ、黄疸など。

 

もし、服用後におかしな症状が感じられたらすぐに病院を受診して診てもらいましょう。

 

漢方にも色々な種類がありますし、自分の体質に合うものもまた違います。

色々な漢方を試してみて、自分に合うものを探してみてくださいね。

*****

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