眼精疲労の症状が重いと、目だけでなく頭にまで痛みが広がって辛くなりますよね。
また、片頭痛持ちであれば目の疲れと頭の痛みのダブルパンチで辛い症状に悩まされることが少なくありません。
そんな時は、我慢せずに薬を飲むほうが良いですよ。
頭痛の種類によっては、薬を飲んでもあまり効かないことがあるのですがその場合は頭痛薬ではなく漢方を飲むことをお勧めします。
今回は、
・頭痛薬でおすすめのバファリンプレミアムの成分と特徴、効果
・気を付けたい副作用
・頭痛薬が効かない時に試したい漢方薬
などについてご紹介したいと思います。
バファリンプレミアムの成分と特徴、効果
●有効成分
・イブプロフェン
解熱鎮痛成分。
痛みの元である末梢神経に直接作用する。
・アセトアミノフェン
解熱鎮痛成分の一つで中枢神経に作用し、痛みが伝わるのをブロック。
胃のトラブルを防ぐ働きも。
・無水カフェイン
鎮痛補助成分として、薬の作用を高める。
痛みを抑えるのを助ける。
・アリルイソプロピルアセチル尿素
鎮痛補助成分、薬の作用を高める。
気持ちを落ち着かせる作用も。
・乾燥水酸化アルミニウムゲル
鎮痛補助成分。
胃の粘膜があれるのを防ぐ。
●その他成分
ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース、D-マンニトール、乳酸、リン酸二水素K、ステアリン酸マグネシウム、二酸化ケイ素、ポリビニルアルコール、酸化チタン、タルク、大豆レシチンなど
●主な作用
・頭痛
・肩こり
・神経痛
・関節痛
・筋肉痛
・喉の痛み
・歯痛
・外傷痛
・発熱
あらゆる痛みに対応できるのがバファリンプレミアムの特徴。
通常、解熱鎮痛成分であるイブプロフェンは水に溶けにくいので効くまでに時間がかかります。
でも、バファリンプレミアムではイブプロフェンが細かくなりさらに水溶性高分子で覆われているので飲みやすく水に溶けやすいので効きやすいのです。
また、イブプロフェンは解熱鎮痛作用がありますがその分胃に負担をかけてしまうものでもあります。
そこを、アセトアミノフェンや乾燥水酸化アルミニウムを配合することで胃の負担を減らしているんですね。
なので、
・薬で胃が荒れやすい人
・もともと胃腸が強くない人
でも負担が少ないので飲みやすいと思います。
気を付けたい副作用
稀に副作用が出ることがあるので、服用後に何らかの症状が出たら様子を見ましょう。
一般的に出やすい症状は以下のようなものがあります。
・発疹、皮膚の赤み、痒み
・青あざ
・胃痛、胃もたれ、胸やけ食欲不振
・吐き気、下痢、腹痛
・動悸息切れ
・出血、出血が止まりにくいなど
あとは、ごく稀にではありますが以下のような症状が出る可能性もあります。
・アナフィラキシーショック
じんましん、息苦しさ、くしゃみ、声のかすれ、意識混濁など
・スティーブンスジョンソン症候群※
目の充血、目やに、喉の痛み、口のただれ、高熱、発疹など
・肝機能障害
全身のだるさ、発熱、痒み、発疹、黄疸など
・腎障害
むくみ、だるさ、発熱、関節痛、発疹など
・間質性肺炎
息切れ、空咳、発熱など
・無菌性髄膜炎
吐き気、発熱、首筋のつっぱりが感じられる強い頭痛など
・ぜんそく
息苦しい、呼吸がゼーゼー・ヒューヒューする
・再生不良性貧血
歯ぐきからの出血、鼻血、発熱、青あざ、動悸息切れ、疲労感など
・無顆粒球症
寒気、高熱、喉の痛みなど
※スティーブンスジョンソン症候群については、こちらの記事で簡単にご紹介しています。
これらの副作用は稀なことですが、リスクを最小限にするため1回2錠、1日3回までの服用を守りましょう。
また、
・空腹時は避けること
・続けて服用する時は最低4時間は空けること
・水やぬるま湯で服用すること(コーヒーやお茶はカフェインが含まれるので、効果が強く出ることがあります)
・他の風邪薬や鎮痛剤は一緒に飲まないこと
を意識したいですね。
インフルエンザの時はインフルエンザ用の薬を
ちなみに、
「風邪だと思ってとりあえず風邪薬を飲んだけれど、実際はインフルエンザだった」
「インフルエンザの薬が飲めないから(48時間の期間が過ぎたなどで)代わりに頭痛薬を飲んだ」
ということがありますが、バファリンAのようにアスピリンが含まれる成分はインフルエンザウイルスとの相性が悪く思わぬ症状を引き起こしてしまうことがあります。
飲んでしまったらしょうがないですが、病院を受診したら服用したことを伝える必要があります。
しかし、同じバファリンでもバファリンプレミアムにはアスピリンが含まれません。
むしろ、小児用バファリンにも含まれるアセトアミノフェンはインフルエンザの時の解熱鎮痛剤として使われることがあります。
主成分イブプロフェンも、大人には使えることもあります。
なので、もしインフルエンザなのに飲んでしまっても体への悪影響は少ないです。
ただ、インフルエンザ用の薬ではないのでむやみに飲まないようにしましょう。
頭痛薬が効かない時の対処法
頭痛薬が効かない理由には主に二つあります。
・痛みを我慢しすぎている
・痛みの元が血管の拡張ではなく冷えによるもの
薬は早めに飲むこと
痛みを我慢すると、その間に痛みの原因となる物質が増えるので更に痛みが強くなることがあるのです。
そのため、我慢しすぎると痛みが相当強くなっているために飲んでも効くまでに時間がかかったりあまり効いていないと感じることがあります。
なので、かなり痛みが強くなるまで我慢するのではなくこれからもっと痛みが強くなりそうだな…と感じた時点で早めに飲むようにしましょう。
緊張型頭痛には頭痛薬ではなく漢方を!
頭痛のメカニズムとしては、血管が拡張することで神経を圧迫しその刺激から炎症を起こし痛みが出ると考えられます。
体を動かしたり寝すぎたりすると血管が拡張するので、これによって痛みが強くなることが多いのはこのためです。
一方、緊張型頭痛の場合は血管が拡張するのではなく血行不良から老廃物が溜まることで炎症を起こし痛みが出ます。
痛みが出る原因が一般的な頭痛と違うので、この場合頭痛薬を飲んでも良くならないことがあります。
緊張型頭痛の場合は、首や肩が凝っている時、寒い冬に起こりやすいので首筋や肩を温めて血行を良くすることで改善されることが多いです。
漢方薬については次の記事でご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。