疲れ目対策の一つとして欠かせないのが目薬ですが、市販のものと眼科で処方されたものはどっちが良いんだろう。
▶「やっぱり処方薬のほうが効き目がある?」
▶「どんな種類があるんだろう?」
そう思う人も居るでしょう💡
個人的には、眼科に行く時間がない時などはとりあえず市販のものを使うのも良いと思います。
ですが、症状が重かったりずっと不調が続くようであればその時はやはり眼科で処方されたものを使う事をおすすめします。
このページでは、眼精疲労の時に眼科で処方される目薬の主な種類についてご紹介します。
市販のもので済ませようか、それとも眼科で処方してもらうほうが良いのか?迷っている方の参考に少しでもなれば幸いです。
眼科で処方される目薬の種類
ー目薬の主な種類
・ソフティア点眼液 千寿製薬会社
ビタミンB12製剤(シアノコバラミン)で赤い色が印象的な目薬。疲れ目・眼精疲労用の目薬は大体赤いものが多いですね。
ピント調節に関わる筋肉の働きをサポートする働きがあり、眼精疲労用の目薬として処方されることが多いです。
多くの眼科では疲れ目・眼精疲労にはこの目薬が大体処方されます。
ドライアイ用の目薬として眼科で良く処方されるティアバランスも同じ製薬会社となっているなど、安全性が高いイメージが強いです。
・ティアバランス 千寿製薬会社
角結膜上皮障害の治療の為の目薬で角膜についた傷を修復し、潤いをもたらします。
ドライアイ用の目薬でも副作用が特に少ないと言われている、安心の目薬でもありますね。
精製ヒアルロン酸ナトリウムが主成分。
ドライアイ以外にも、コンタクトレンズによってついた傷や逆さまつげなどで出来た角膜の傷を修復するためにも使われます。
・ビタコバール 日東メディック
ビタミンB12入り、調整性眼精疲労の改善、目の疲れを軽減させるために使われます。
特にドライアイではない眼精疲労だと、ソフティア、サンコバ、ビタコバールこれら3つの目薬が処方されることが多いように思います。
・ムコスタ点眼液 大塚製薬
レバミピドが主成分となっていて、涙の成分の一種ムチンの生成を促し涙の状態を整えます。
通常、ドライアイ用の目薬として使われることが多いです。
・サンコバ 参天製薬株式会社
こちらもシアノコバラミンが主成分となったビタミンB12配合の目薬で、目のピント調節に作用する筋肉の働きを改善します。
眼精疲労用として処方されることが多いです。
参天製薬は市販の目薬も色々なものが出ているので、最も目にすることの多いメーカーの一つだと思います。
・ジクアス点眼液 参天製薬株式会社
ジクアホソルナトリウムが主成分で、涙の成分を調節、水分分泌を促進し角膜の傷を改善します。
ドライアイ用の目薬として使われることが多いです。
・ヒアレイン点眼液 参天製薬株式会社
精製ヒアルロン酸ナトリウムが主成分。
ティアバランスのようにドライアイのほかにも、外傷やコンタクトレンズによる角膜の傷の修復に使われることも。
涙を保持することで目を乾きから守ってくれます。
あとは、シェーグレン症候群やスティーブンスジョンソン症候群の治療に使われることもあります。
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※シェーグレン症候群について
ドライアイの原因になることがある全身疾患。
自己免疫系の疾患で、体内で分泌されるものを悪いものと認識してその機能に障害が起こります。
口内なら唾液の分泌が阻害されて乾燥したり、鼻の中なら粘膜を覆っているはずの粘液が分泌されなくなり鼻の中が乾いたり。
この症状の一つに涙が分泌されずに目が乾きドライアイになることもあるのです。
目が乾いて全く見えなくなったりするわけではなく、ただ乾きや不快感を感じる程度が多く診断がつきにくい難病の一つです。
※スティーブンス・ジョンソン症候群について
薬剤やウイルス感染が原因で起こる難病の一つ。
体のだるさ、食欲不振、高熱などの全身症状とともに全身の皮膚粘膜に水ぶくれ、まだらになった赤い発疹がが出来ます。
目の場合は、結膜が充血したり角膜の一部が剥がれるなどの症状が起こり早急な治療が求められます。
通常は薬が原因の場合は使用を止めてステロイド投与が行われます。
病院によっても処方される目薬は違う
病院によっても扱う目薬はそれぞれ違うと思いますし、症状によってもまた違ってくると思いますが大体これらのいずれかが処方されることが多いと思います💡
やっぱり眼科で処方してもらう目薬だと、きっと効くに違いないと信じている自分が居るのでその影響もあってかやっぱり市販のものと違うなと感じるのだと思います。
でも、最近は市販のものでも優秀な目薬は多いと思います。
なので、今はまだそんなに辛い症状じゃないけれど目薬があったほうが良いかなというレベルであれば市販の疲れ目用の目薬でも十分かもしれませんね。
市販で買える疲れ目に良い目薬(防腐剤フリー)のものに関して次の記事でご紹介しているので参考にしてください👇
内服薬が処方されることもある
眼科では眼精疲労の症状に対して内服薬の処方よりも目薬の処方が一般的ですが、内服薬が処方されることも場合によってはあります。
眼精疲労の症状が重い場合や、内服薬を希望した場合などに処方されることが多いかと。
内服薬だと、メチコバールやアデホスコーワなどが処方されることで多いですかね。
▶メチコバール
メチコバールは、末梢神経の修復に使われることが多く体の痺れや痛みなどの改善に使われますが眼精疲労の症状改善にも使われることがあります。
▶アデホスコーワ
アデホスコーワは血管を拡張させることで、機能改善を促すもので眼精疲労のほかにもめまいやメニエール病、胃炎などの症状改善に使われたりしますね。
メチコバールは錠剤、アデホスコーワは錠剤か顆粒タイプの処方が多いかと。
基本は生活環境の改善に努める
どうしても辛い時に眼科を受診したり、鍼灸院などを利用するのも良いと思いますがそれでも生活環境が改善できないと一時的に良くなっても根本的な改善にはなりません💧
休憩時間を決めるのも良いですし、デスク周りをもっと工夫して姿勢が良くなるようにしたり目や首が疲れにくい高さにするだけでも違ってきます。
仕事の内容は変えられなくても環境を変えることは出来ると思うので、仕事の影響で眼精疲労になっているのであれば一度見直す必要があります。
関連:「PC」目に優しい液晶ディスプレイはどれ?お勧めメーカー3選
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それで改善できない部分は病院を利用したり、目薬、色々なグッズに頼ってみると良いでしょう。
仕事ではそんなにパソコンは使わないという方でも、プライベートで使う機会が多ければ眼精疲労になる可能性は誰でもあります。
目の健康を守り疲れや視力低下を防ぐためにも、日頃から意識して対策を取っていきたいですね。
以上、参考になれば幸いです✨